水銀燈の日記 4月●日 この日、めぐが死んだ。ある程度覚悟はしていたけれど、やっぱりショックだった。この死に私が少しでも後押しをしたことが、とても悲しい。 4月●日 何日かその辺をさまよって、気付けば雨が降っていた。まあ、ほかに居場所もないし、ドールだから風も引かないだろう。壊れたって別にいいとそのときは思っていたのかもしれない。 同日? 意外な奴が、私を迎えに来た。そして変なことを言われた。私はそのときどうしようもなく頭が廻らなかったので思わず返事をしてしまった。今では後悔しているw 同日 今日は変なことが立て続けに起こる日だ。私は気がつかなかったのだが、真紅が目ざとく見つけたらしい。まさかエンジュのアパートに住もうとするなんてやっぱり真紅だと思った。 〜カット〜 今日は初めての就職活動をした。いろんなところに断られて少し悲しかったが、最後にはいいところに雇ってもらえてとてもうれしかった。真紅を働かせるわけにはいかないので私が頑張らないと。 〜カットカット〜 家具がろくにないので、廃品を拾いにいくことになった。真紅はとても嫌がっていたが、私一人では運べないかもしれないので手伝ってもらうことにした。手に入ったもの、テレビ(白黒でうつる)台(傷が多いが結構気に入っている)布団(ぼろぼろだったので座布団のわたに使うことにした。) その他の、必需品は殆ど百円ショップでかい出した。私が着ているものの殆どもそうだ。真紅は「そんな安物切れない」と着たきり雀である。そのほうがきたないと思うのだが、私たちはろくに汗もかかないし部屋もちゃんと掃除しているのでそれなりに大丈夫だろう。真紅は部屋からろくに出ないし。 |